AIブラウザは社内用と社外用を分ける。閲覧履歴とログイン状態をまとめて渡さない

IPAは2026年4月公開のAI利用者向け資料で、チャットAIを内蔵するAIブラウザは、閲覧中のページや過去の閲覧履歴などを生成AIと共有することになると説明しています。AIブラウザはページの翻訳・要約、商品検索、発注代行などを頼める一方、Webページに含まれた悪意ある指示を利用者の依頼と誤認し、情報漏えいや不正送金を行う可能性があります。IPAは不正プロンプトへの対策はまだ不完全であり、常用のAIブラウザでは社内ポータルなど重要情報へアクセスしないよう、社内用と社外用を使い分けるよう案内しています。AI機能の便利さではなく、ログイン状態と閲覧範囲を分ける運用を扱う記事です。

  • AI機能を内蔵したブラウザで要約・検索・作業代行を使う人
  • 社内ポータルや業務SaaSへ同じブラウザでログインする人
確認レベル 4 AIブラウザは、外部サイトを扱う環境と社内ログイン環境を分離する
危険度ではなく、必要な確認の程度を表しています。

外部サイトでAI機能を使うブラウザから、社内ポータルへ入らない。ログイン環境を分け、確定操作は自分で確認しましょう。

Step 1

身近な事例を知る

同じAIブラウザで、社内ポータルも外部サイトの要約・比較も行っている

AIブラウザで外部サイトを要約したり、商品の比較を頼んだりしています。そのまま同じブラウザで社内ポータル、経費システム、業務メールにもログインしています。便利な反面、外部のページを開いた時に、社内情報へアクセスできる状態をどこまで分けるべきか迷っています。

Step 2

あなたならどうする?

AIブラウザで外部サイトを要約・操作させる時、社内情報を守るために適切な運用は?
Step 3

確認ポイント

優先して確認

AIブラウザへ渡る閲覧情報

AIブラウザでは、閲覧中のページや過去の閲覧履歴などを生成AIと共有することがあります。要約や作業代行を頼む前に、扱う範囲を確認します。

優先して確認

社内用と社外用の分離

社内ポータル、経費、業務メールなど重要情報へアクセスする環境と、外部サイトでAI機能を使う環境を分けます。

優先して確認

外部ページ内の不正な指示

Webページに悪意ある指示が含まれると、AIが利用者の依頼と誤認し、情報漏えいや不正送金を行う可能性があります。

優先して確認

AIへ任せる操作の確定

発注や送信などの操作は、AIに任せきりにせず、内容と宛先を利用者が確認して確定します。

Step 4

現時点での見立て

確度は高めAIブラウザの安全性は、ページの見た目より『何にログインした環境か』で決まる

AIブラウザは閲覧ページや履歴を生成AIと共有し、外部ページに含まれた悪意ある指示を誤認する可能性があります。対策が不完全な段階では、社内ポータルや業務SaaSにアクセスするブラウザ環境を、外部サイトのAI要約・操作に使う環境から分けることが重要です。

Step 5

安全な対処方法

安心につながる行動

  • 社内ポータル・業務SaaS用と、外部サイトでAI機能を使うブラウザ環境を分けるIPAは、常用のAIブラウザで社内ポータルなど重要な情報へアクセスしないよう使い分けることを案内しています。
  • 外部ページの要約や作業代行では、AIに渡るページ・履歴の範囲を確認するAIブラウザでは閲覧中のページや過去の閲覧履歴などを生成AIと共有することがあります。
  • 発注・送信・支払いの前に、内容と宛先を自分で確認するページ内の不正な指示をAIが利用者の依頼と誤認し、不正送金などにつながる可能性があります。
  • 業務上の利用ルールで、AIブラウザを使う対象サイトと使わない対象を決める不正プロンプト対策はまだ不完全であり、利用環境の分離が有効な対策になります。

避けたい行動

  • 社内ポータルと外部サイトのAI操作を、同じログイン済みAIブラウザで行う外部ページの内容をAIが扱う環境と、重要な社内情報へアクセスできる状態が同居します。
  • 外部サイトに表示された内容を信頼し、AIの作業代行を監督しない悪意ある指示をAIが利用者の依頼と誤認する可能性があります。
  • AIブラウザの不正プロンプト対策が完全だと考え、重要情報へのアクセスを続けるIPAは不正プロンプト対策がまだ不完全であると案内しています。
Step 6

AIの前向きな活用

用途ごとにブラウザ環境を分け、AIの要約・比較を安全に活用する

AIブラウザを外部情報の下調べや比較に限定し、社内業務は別環境で行えば、便利な要約・検索支援を使いながら、重要なログイン状態を外部ページから切り離せます。

  • 外部調査専用のブラウザプロファイルを用意する
  • 社内ポータルはAI機能を使わないブラウザで開く
  • 発注や送信は別画面で自分が確定する
  • 業務で使う対象サイトをチームで決める
誠のアイコン

誠主任からひとこと

AIブラウザは、ページを読むだけの道具ではなく、こちらのログイン状態の近くで動く道具です。だから私は、怪しいページを見抜く努力だけに頼らず、そもそも社内情報へ届かない環境で外部サイトを扱うようにしたいです。使い分けは少し手間でも、守る範囲をはっきりさせてくれます。

今回、覚えておきたいこと

AIブラウザは社内用と社外用を分け、外部ページと重要なログイン状態を同居させない。

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