AIエージェントの責任は誰が持つ? デジタル庁「源内基準」の役割分担
デジタル庁は2026年10月20日、政府向けのAIエージェント利用環境を順次導入し、利用者・管理者・開発者の役割を示す「源内基準」を公表しました。利用者は出力の確認と利用判断、管理者は利用範囲や権限・事故対応、開発者は設計・評価・監視を担う構成です。これはデジタル庁がホストする源内に適用する基準で、民間企業にも同じ義務が直接課される規則ではありません。組織が導入前に責任者や停止・承認の手順を決める際の参考になります。
- AIエージェントを業務に導入する組織の担当者
- 利用者と管理者の役割を整理したい人
機能の提供状況や設定画面は、契約・アカウント・端末・組織の方針によって異なる場合があります。利用前に公式案内と実際の画面を確認してください。
身近な事例を知る
AIエージェントの導入後に、確認や停止を誰が担うか決まっていない
作業を自動化できる一方、利用する職員、設定を管理する担当者、開発する人の責任が曖昧になりがちです。
あなたならどうする?
まず一つ以上選んでから確認してみてください。
推奨される行動- 利用者・管理者・開発者の役割と、承認・停止の担当者を決める
選んだカードの表示を見ながら、今回はどの行動が安心につながるか確認できます。
源内基準は利用者、管理者、開発者の責務を区別しています。自組織で参照する際は、利用する製品や業務の範囲に合わせて担当・権限・停止方法を決めます。
確認ポイント
利用者は結果の確認と利用判断を担う
基準は利用者に出力内容の確認・修正と、業務で利用するかの判断を求めています。
管理者は利用範囲と事故対応を決める
管理者は利用権限、統制措置、事故時の対応を定め、組織内の利用を管理します。
開発者は設計・評価・監視を担う
源内開発者は設計、実装、評価、監視、継続的な改善を行うとされています。
人が承認・介入・停止できる仕組み
国民の権利や生活に影響する業務では、リスクに応じて職員による確認、監督、承認、介入、利用停止を可能にするとしています。
基準の適用範囲は政府のホスト方式
基準はデジタル庁ホスト方式の源内を対象に策定され、自治体や民間には参考となるモデルケースとして公表されています。
提供中と予定の環境を分ける
エージェントチャットは2026年10月から順次導入し、源内工房は同年12月頃までの導入を目指すと発表されています。
現時点での見立て
基準を参考に、利用者が結果を確認し、管理者が権限・事故対応を整え、開発者が監視する体制を自組織の業務に合わせて整理します。
安全な対処方法
安心につながる行動
- 利用者・管理者・開発者の担当者と連絡先を書き出す結果の確認、権限の管理、開発・監視を誰が担うか明確になります。
- 外部送信や重要な変更がある作業は、承認と停止を誰が行うか決める影響が大きい業務では人が介入できる運用が必要です。
- 利用する製品の権限、データ処理、ログと保持条件を提供元・組織の契約で確認する源内の条件が他の製品に自動で適用されるわけではありません。
- 地方公共団体や民間企業では、自組織の規程に合わせて基準を参考にする源内基準は政府の特定の利用環境を対象としています。
避けたい行動
- 基準の公表だけで、全府省庁への導入が完了したと判断するエージェントチャットは順次導入で、源内工房の導入は予定です。
- AIが作業したことを理由に、担当者による確認や事故対応の連絡先を決めない基準は人と組織の役割に応じた責任を明確にしています。
AIの前向きな活用
導入前の役割表に使う
新しいエージェントを採用する前に、結果確認、利用権限の管理、開発・監視を担う担当者を整理します。
- 利用者と管理者を決める
- 承認が必要な操作を決める
- 停止手順を確認
- 事故時の連絡先を記録
今回、覚えておきたいこと
AIエージェントを業務に使う前に、利用者・管理者・開発者の責任と停止手順を決める。
誠主任からひとこと