学校で生成AIに児童生徒の情報を入れる前に 承認ツールとデータ利用を確認

英国教育省は、学校で生成AIを使う際の個人データ保護ガイダンスを2026年10月14日に更新しました。学校は、使うツールが承認済みか、個人データがどう処理されるか、学校の方針に適合するかを確認し、児童生徒の情報を入力する場合はデータ保護責任者またはIT担当者へ相談するよう案内しています。ガイダンスの例では、保護者向け文面を作る時に児童の情報を含めずに下書きを生成し、氏名や学級を後から加えます。これは英国の学校向け指針なので、日本の法令や校内規程を置き換えるものではありませんが、個人情報をAIへ渡さずに作業できる場面を考える具体例になります。

  • 学校で生成AIを使う教職員
  • 教育機関の個人情報保護・IT担当者
確認レベル 3 英国教育省の学校向けガイダンスを確認
危険度ではなく、必要な確認の程度を表しています。

児童生徒の個人データは、学校の承認・処理条件を確認してから扱いましょう。下書きだけなら識別情報を後から加える方法もあります。

Step 1

身近な事例を知る

保護者への連絡文を生成AIで整えたい

児童の行動について保護者へ説明するメールを作るため、無料の生成AIへメモを入力しようとしています。氏名や学級を含めてよいか判断できません。

Step 2

あなたならどうする?

児童生徒に関する文章を生成AIで作るとき、どの順番で扱う?
Step 3

確認ポイント

優先して確認

学校の承認ツールかを先に確認

英国教育省は、使用するAIツールが学校で承認されているか、学校のデータ保護方針に沿うかを確認するよう案内しています。

優先して確認

個人データの処理と学習利用を確認

児童生徒の情報を入力する場合、ツール内で保護され、AIの追加学習に使われないことを担当者と確認するよう指針は説明しています。

優先して確認

識別情報を後から追加する具体例

保護者向けメールの例では、個人データを含めずに文面を生成し、生成後に児童の氏名と学級を加えます。

できれば確認

年齢制限と利用者への説明も確認

指針は、児童にAIツールを使わせる前に年齢制限を確認することや、教職員・児童・保護者などへ個人データの処理を透明に説明することも挙げています。

優先して確認

英国の学校向けガイダンス

この資料は英国教育省による学校向けの案内です。日本の法令や各校の規程そのものではないため、国内での実施条件は所属校の担当者へ確認します。

Step 4

現時点での見立て

確度は高め識別情報なしで作れる下書きは、個人情報を外して生成する

学校で承認されたツールとデータ処理条件を確かめ、児童生徒の情報を入力する必要がある場合は担当者へ相談します。英国教育省の例は、個人情報を含めずに文案を作り、識別情報を後から加える手順です。

Step 5

安全な対処方法

安心につながる行動

  • 生成AIへ入力する前に、学校で承認されたツールか確認する承認ツールかどうかと校内データ保護方針への適合を先に判断できます。
  • 文案作成には児童の氏名・学級・連絡先を含めず、必要な識別情報を後から加える英国教育省の具体例は個人データを含めずに生成し、氏名と学級を後で加えています。
  • 個人データを入力する必要があるときは、DPOまたはIT担当者へ相談する指針はデータが保護され、追加学習に使われないか確認するよう求めています。
  • 児童が利用するツールの年齢制限と保護者・児童への説明を確認する指針は年齢制限の確認と、データ処理の透明な説明を挙げています。

避けたい行動

  • 校内で未承認の無料AIへ、児童の氏名と詳細な行動記録をそのまま貼り付けるツールの承認と個人データの処理条件が確認できていません。
  • ツールのプライバシー設定を確かめず、入力データが学習に使われないと思い込む指針は入力する個人データが保護され、追加学習に使われないことを確認するよう案内しています。
  • 英国教育省の案内だけで、日本の法令・学校規程への適合を判断するこのガイダンスは英国の学校向けで、国内の要件を代替しません。
Step 6

AIの前向きな活用

個人情報を渡さずに文面作成を効率化

AIには一般化した状況だけを伝えて下書きを作らせ、学校内で必要な識別情報を付け加える方法を検討できます。

  • 児童名を伏せて保護者向け文面を整える
  • 架空の例で授業案や小テストを作る
  • 校内承認済みツールと入力ルールを教職員で共有する
誠のアイコン

誠主任からひとこと

この指針の実務的な価値は、『AIを使うか、使わないか』だけでなく、個人情報を入れなくても済む作業工程を示しているところです。文案の構成をAIに任せ、児童を特定する情報は後から校内で加えるなら、作業の便利さを残しながら入力データを減らせます。英国の制度を日本へそのまま移さず、この分け方を自校の規程で検討するのがよさそうです。

今回、覚えておきたいこと

学校で児童生徒の情報をAIへ渡す前に、承認ツールとデータ処理条件を確認する。

情報源

関連記事