AIに『この内容は秘密です』と書けば安心? プロンプトだけでは守れない情報管理

生成AIへ『この内容は秘密です』『学習しないでください』と書くだけでは、情報保護が保証されるわけではありません。重要なのは、利用しているAIサービスの設定や利用規約、企業向け機能の有無を確認し、入力してよい情報を判断することです。AIを避けるのではなく、情報の種類に応じて使い分けることが安全な活用につながります。

  • 生成AIを仕事で使う人
  • 社内資料をAIへ入力する人
  • AI初心者
確認レベル 3 利用前の設定確認が重要
危険度ではなく、必要な確認の程度を表しています。

『秘密』と書くことより、サービスの仕様と入力内容を確認しましょう。

Step 1

身近な事例を知る

『この内容は絶対に外へ出さないで』と書いてから社内資料をAIへ貼り付けた

会議メモを要約してもらうため、冒頭に『この内容は秘密です。保存・学習しないでください。』と書いてAIへ入力しました。これで安全だと思っていましたが、実際に情報の扱いを決めるのはプロンプトではなく、利用しているサービスの仕様や設定です。

Step 2

あなたならどうする?

AIへ社内資料を入力する前に、最も優先して確認すべきことは?
Step 3

確認ポイント

優先して確認

利用中のAIサービスのデータ利用方針

入力内容がどのように保存・利用されるかを確認します。

優先して確認

学習利用の設定

設定変更でデータ利用を制御できるサービスか確認します。

優先して確認

会社の情報管理ルール

社内でAI利用に関するガイドラインがあるか確認します。

優先して確認

入力する情報の機密レベル

顧客情報、契約情報、未公開情報は特に慎重に扱います。

できれば確認

匿名化できるか

名前や会社名を伏せても目的を達成できるか考えます。

できれば確認

AIへ渡す必要がある情報だけに絞る

不要な個人情報や機密情報まで入力しないようにします。

Step 4

現時点での見立て

確度は高めプロンプトではなく運用で守る

AIは便利ですが、情報管理は『お願い』ではなく、サービス選び・設定・入力内容の工夫で行います。

Step 5

安全な対処方法

安心につながる行動

  • 利用中のAIサービスのデータ利用方針を確認する入力情報の扱いを理解できます。
  • 匿名化して入力する個人や企業を特定できる情報を減らせます。
  • 社内ガイドラインに従う組織として統一した安全な運用ができます。
  • 必要最小限の情報だけ入力する万一の場合の影響を小さくできます。
  • 機密情報は企業向け環境を利用する一般利用とは異なる保護機能が提供される場合があります。

避けたい行動

  • 『秘密です』と書けば十分だと思い込むプロンプトだけではデータ管理方法は変わりません。
  • 設定を確認せず機密情報を貼り付ける情報管理方針に反する可能性があります。
  • 有料プランだから必ず安全だと考える情報保護機能はサービスや契約内容によって異なります。
  • 社内ルールを確認せず独自判断で利用する情報漏えいリスクにつながることがあります。
  • AIを完全に避ける安全な範囲で活用すれば、業務効率化に役立ちます。
Step 6

AIの前向きな活用

AIへ渡す情報を整理するツールとして使う

AIへそのまま機密情報を渡すのではなく、匿名化した内容で文章整理や構成作成、要約を行えば、安全性と便利さを両立しやすくなります。

  • 会社名を『A社』へ置き換えて要約する
  • 個人名を伏せて議事録を整理する
  • 公開済み資料だけで文章構成を考える
  • テンプレートだけAIへ作成してもらう
  • 社内で確認後に正式文書へ反映する
誠のアイコン

誠主任からひとこと

『秘密です』という一文は、AIへのお願いにはなります。でも、本当に情報を守るのはサービスの仕様と、私たちの運用です。AIを怖がる必要はありません。ただ、『何を入力してよいか』を考える習慣だけは持っておきたいですね。

今回、覚えておきたいこと

秘密はプロンプトではなく、設定と運用で守ろう。

情報源

関連記事